免疫学分野=旧細菌学教室の歴史
  • センダイウイルス(Sendai virus)の発見  
      1953年に石田名香雄先生(第3代教授、第15代東北大学総長)により発見された。
  • サイトカイン共通受容体γ鎖(γc鎖)の発見と遺伝子単離
      1992年に菅村和夫先生(第4代教授)により発見、遺伝子単離された。
  • 概略
    免疫学分野の前身である細菌学教室は,東北帝国大学医科大学設立と同時(大正4年;1915年)に設立され,2015年7月14日に設立百周年を迎えました。初代:青木薫教授(1915 - 1938),二代:黒屋政彦教授(1938 - 1960),三代:石田名香雄教授(1960 - 1984,第15代東北大学学長(1983 - 1989)),四代:菅村和夫教授(1986 - 2009: 1997年より免疫学分野を主宰)により主宰された。細菌学教室は1998年の改組により本免疫学分野と微生物学分野(押谷仁教授:細菌学教室出身)に分かれたが,2015年に設立100周年を迎えた。教室の長い歴史の中で,石田先生によるセンダイウイルスの発見や菅村先生によるサイトカイン共通γc鎖の同定は当教室が世界に誇る偉大な業績である。

    初代教授: 青木薫先生
    明治10116日東京市に於いて生まれ明治381225日東京帝国大学医科大学医学科を卒業された。大正4714日東北帝国大学医科大学細菌学教室教授として着任された。昭和13331日定年退官され名誉教授になられる。

    二代教授: 黒屋政彦先生
    明治30116日東京市に於いて出生。大正116月東京帝国大学医科大学医学科を卒業された。昭和131130日東北帝国大学医学部細菌学教室教授として着任された。昭和35331日定年退官され名誉教授になられる。

    三代教授: 石田名香雄先生
    大正1236日新潟県上越市に於いて出生。昭和219月東北帝国大学医学部医学科を卒業され,昭和3541日東北大学医学部細菌学教室教授に昇任。昭和5851日東北大学長に昇任され昭和59930日まで同教授を併任された。平成元年430日同学長を退職され名誉教授となられる。センダイウイルスの発見により第77回日本学士院賞受賞。勲一等瑞宝章受章。仙台市名誉市民。平成21124日逝去(享年86歳)。

    四代教授: 菅村和夫先生
    昭和20920日長崎県佐世保市に生まれる。昭和454月東北大学医学部医学科を卒業され,昭和6141日東北大学医学部細菌学教室教授として着任された。改組により1997年に免疫学分野を設立し,初代教授となる。平成21331日定年退職され名誉教授になられる。前日本免疫学会理事長、宮城県立病院機構理事長。サイトカイン共通γ鎖の発見により、ベルツ賞第1等、持田記念学術賞、野口英世記念医学賞など受賞
  • 旧細菌学教室の主な出身者
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